商品情報
- 物質: 多孔性炭素
- サイズ: 2 mm x 2 mm
- 厚さ: 500 nm
- 励起波長: 532 nm, 633 nm, 785 nm
- 増強係数: 6桁以上
- 価格: TBD
- 補足情報: SERSの性能を最適化するためには、多孔質炭素SERS基板と測定分子との間の電荷移動共鳴を最適化する励起波長を慎重に選択することが重要です。
概要
多孔質炭素SERS基板は、従来の金属SERS基板における電磁波による増強とは対照的に、広帯域電荷移動共鳴による大きな化学的増強により高いラマン信号増強を実現するだけでなく、非常に高い計測再現性も提供します。基板表面全体を化学的に活性化することで、電磁波のホットスポットがないこと、酸化されないことによる高い耐久性、蛍光消光機能による生体分子への高い適合性により、従来の金属SERS基板では不可能だったSERSスペクトルの時間的一貫性を実現します。
用途
- リキッドバイオプシー
- 尿中薬物検査
- 毒物検出
- 錠剤中の化合物同定
- 残留農薬検査
- マイクロプラスチック検出
- 感染症センシング
- 血糖値センシング
- 涙液グルコース検査
参考文献
- Chen et al., “Porous carbon nanowire array for surface-enhanced Raman spectroscopy”, Nature Communications (2020)
- Pancorbo et al., “Metal-free SERS: where we are now, where we are heading”, Europhysics Letters (2022)